うさぎの食事の注意点

 

ウサギの主食は牧草です。牧草は繊維質が豊富で消化管の健康や歯の伸び過ぎを防ぐ効果があります。

牧草にはマメ科のアルファルファやイネ科のチモシーなどがありますが、成長期以外はチモシーを中心に与えると良いです。

牧草だけでは栄養が不足する可能性があるので、ペレット(固形飼料)を少量与えることも大事です。

ペレットは牧草を細かくして栄養素を加えたものですが、カロリーが高いので与えすぎに注意しましょう。

野菜や果物はおやつとして与えることができますが、水分が多く栄養価が低いのであまり多くあげないようにしましょう。

また、野菜や果物によってはウサギにとって毒性やアレルギーのあるものもありますので、与える前によく調べてください。

ウサギ用のおやつは市販されていますが、小麦や糖類など消化に悪い成分が含まれているものもあります。

また、カロリーが高く肥満や虫歯の原因になります。

おやつは種類をしっかり確認し、量を決めて普段からあげてみるのもいいですが、あげすぎないように気を付けましょう。

以上がウサギの食事についての基本的な知識です。ウサギは食事によって健康状態が大きく変わりますので、バランスの良い食事を与えてあげてください。

野菜

野菜や果物は、うさぎにとってバランスの良い食事の一部です。与えるときには、以下の点に注意してください。

うさぎが野菜や果物を食べられるのは、生後3ヶ月以降で、牧草やペレットをしっかり食べていることが条件です。

野菜や果物は水分や糖分が多いので、与えすぎると下痢や肥満の原因になります。

体重1kgあたり5g程度、1~2週間に1度くらいが目安です。

野菜や果物はよく洗って、ヘタや種は取り除いてから与えましょう。胃腸の調子が悪いときや肥満のときは与えないでください。

初めて与える野菜や果物は、少量から始めて、うんちや食欲の様子を観察しましょう。体に合わない場合は与えないようにしましょう。

おすすめの野菜や果物は、以下のようなものがあります。

野菜:小松菜、キャベツ、人参(根・葉)、チンゲンサイ、水菜、クレソン、ルッコラ、セロリ、サラダ菜、三つ葉、セリ、春菊、サニーレタス、シソ、サツマイモ、大根の葉、カブの葉など

果物:りんご、イチゴ、バナナ、梨、マンゴー、パパイヤ、メロン、パイナップル(皮は取り除く)、ドライフルーツ(未加糖のもの)など

これらの野菜や果物はうさぎにとって美味しくて栄養価も高いですが、与えすぎないように気を付けてください。

また、与える前によく調べてください。野菜や果物によってはウサギにとって毒性やアレルギーのあるものもあります。

野菜の毒性

野菜や果物にはウサギにとって毒性のあるものがあります。

ネギ類:ネギ、玉ねぎ、にら、ニンニクなどは、ウサギの赤血球を破壊する成分が含まれています。重度の貧血やショックを引き起こす可能性があります。

ジャガイモの芽と皮:ジャガイモの芽と皮にはソラニンという毒素が含まれています。吐き気や下痢、けいれんなどの中毒症状を起こす可能性があります。

アボカド:アボカドにはペルシンという毒素が含まれています。心臓や呼吸器に障害を起こす可能性があります。

ルバーブ:ルバーブの葉にはオキサリ酸という毒素が含まれています。口の腫れや痛み、下痢、腹痛などの中毒症状を起こす可能性があります。

柑橘系:オレンジやレモンなどの柑橘系の果物は、酸味が強くウサギにとって刺激的です。胃腸の調子を崩したり、アレルギー反応を起こしたりする可能性があります。

他にもウサギにとって毒性やアレルギーのある野菜や果物があります。与える前によく調べてください。

また、与える量や頻度にも注意してください。野菜や果物は水分や糖分が多いので、与えすぎると下痢や肥満の原因になります。

ウサギのおやつ

野菜や果物以外にも、市販のおやつを与えることができます。

市販のおやつは、野菜・果物・葉を乾燥させたもの、穀物、スナック、ゼリーなどの商品があります。

市販のおやつなら、厳選された安全な材料で作られているので安心して与えることができますね。

市販のおやつの中でも、おすすめは以下のようなものです。

ドライフルーツ:りんごやバナナなど果物の甘味を楽しめるドライフルーツは、ビタミンやミネラルを含みます。砂糖不使用のものが多いので、自然のままのおやつを与えたい人にもぴったりです。

フリーズドライの野菜:ニンジンやブロッコリーなど野菜の栄養を与えられるフリーズドライの野菜は、食物繊維やビタミンなどの栄養も摂取可能です。水分が抜けているので、保存性も高く便利です。

うさぎ用のクッキービスケット:穀物や野菜などを原料にしたうさぎ用のクッキーやビスケットは、歯の摩耗にも効果的です。

カロリーが高いので与えすぎに注意しましょう。

うさぎ用のゼリー:水分補給にもなるうさぎ用のゼリーは、暑い季節におすすめです。果汁や乳酸菌などが配合されているものもあります。

以上が野菜や果物以外に与えることができるおやつの種類とおすすめ商品です。

市販のおやつは種類が豊富で便利ですが、与えすぎると肥満や虫歯などの健康問題を引き起こす可能性があります。

1日に与える量や頻度に注意してください。

ウサギのペレットは、うさぎの年齢や体調、好みに合わせて選ぶことが大切です。ペレットの選び方には以下のようなポイントがあります。

幼体や繁殖中のウサギには、タンパク質とカルシウムが多く含まれたアルファルファミールを主原料としたペレットがおすすめです。

成体や高齢のウサギには、繊維質が豊富でカロリーが低いチモシーミールを主原料としたペレットがおすすめです。

繊維質は胃腸の健康に欠かせない成分です。ペレットの袋に表示されている粗繊維の値に注目しましょう。

この数値がペレットの繊維質の割合を示しています。成体のウサギのペレットには粗繊維が20%以上必要です。

カルシウムは成長期や妊娠中のウサギには必要なものですが、成体のウサギに多く与えると尿結石になりやすくなります。

ペレットには最低でも0.22%のカルシウムが必要とされますが、成体のウサギには0.6~1.0%のカルシウムが含まれたペレットが推奨されています。

甘い成分は、ウサギでは避けたい材料です。糖蜜、パイナップル、リンゴなどの甘い成分は、肥満や消化不良になります。

また、甘いペレットに馴れてしまうと偏食の原因になりますので、注意してください。

ペレットの粒の硬さは、ウサギの嗜好性と歯の状態で異なります。

ハードタイプは歯の伸びすぎを防ぎますが、高齢や歯にトラブルがあるウサギには負担になります。

ソフトタイプは柔らかくて食べやすいですが、配合されている繊維質が多いことが理想です。

以上がウサギのペレットの選び方についての基本的な知識です。おすすめのペレットをいくつか紹介します。

モグピョン ラビットフードは、チモシーやフルーツ・野菜など厳選された原材料を使用しています。
香料・着色料などの添加物は一切使用していません。

エッセンシャル アダルトラビットフード 4.5Kg(OXBOW): チモシーだけで作られたシンプルで安価なペレット。大容量で全年齢うさぎに適しています。

バニーセレクション グロース 1.5kg(イースター): アルファルファを主原料とした幼体用ペレット。乳酸菌やビタミンEなど健康成分も配合されています。

プレミアムレシピ ヘアボールケア シニア 1kg(イースター): チモシーを主原料とした高齢用ペレット。毛球症や関節炎に配慮したサプリメントが配合されています。

バニーセレクション ヘアボールコントロール(イースター): 毛球症に効果的なパイナップルやパパイヤが配合されたペレット。甘い成分は少なめになっています。

コンフィデンス ラビットフード 1kg(フィード・ワン): グルテンフリーで繊維質が豊富なペレット。

小麦粉の代わりにタピオカをつなぎとして使用しています。